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ライオンズフォーラムズ …「大いなる陰謀」? [社会派・歴史]

どうしても邦題が覚えられないこの映画。
沈黙の艦隊。とか
陰謀のセオリー。とか
なんか色々混乱する。
らいおんずふぉーらむ。
そっちのが覚えやすいや。

以下ネタバレー

登場人物は簡潔。

アメリカ東海岸
…語る強気のタカ派議員
…インタビューするリベラル派の記者

アメリカ西海岸
…政治不信のエリート学生
…優秀な学生を中東に送り出してしまった教授

そして中東
…まさに作戦に従事している下層階級出身の志願学生兵。

3つのタイムゾーンを股にかけて
同時に繰り広げられるそれぞれのイラク・アフガニスタン戦争。

政治家のプロパガンダに使われる危険のあるメディアは、
高い情報発信能力が必要で。
だけど、人が発信するものである以上、
主観性から完全に切り離されることはないのだけれど。

じゃあ何を信じたらいいんだろう?
戦時下の日本を例に挙げるまでもなく、
民衆は容易にメディアによって操作される。

じゃあ有事におけるメディアの役割は?
ネットワークが張り巡らされている現代、
世界は狭い。
だけど自分の目で見られない世界を、
どう把握し解釈したらいいんだろう?

戦闘シーンは目立たなかったけれど、
これは現代社会における、ある種、万人にリアルな戦争映画だ。

戦争は前線だけで起こっているわけじゃない。
国家の起こす戦争である以上、
国民主権の民主主義に生きる国民は
戦時下にある、ということを思い出させる映画だった。

安全な場所から人を殺す命令を出す人がいて
それを大義と国のためと実行する人がいる。

でも、戦争が必要悪だとしたら?
個の責任を明らかにせず民意を煽るメディアも
安全なところで目を閉じている私も同罪なのか。


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