SSブログ

ダイアリー・オブ・ザ・デッド(2008) [怪物ホラー]

原題はDiary of the Dead
ゾンビ映画の第一人者、ジョージ・ロメロ監督の作品。

自主製作のゾンビ映画を撮影していた大学生グループが、山奥のロケから帰ると都市部ではゾンビが大量発生していた…という話。

特徴は以下の点。

・社会派ゾンビ映画
単にパニック映画、ホラー映画というわけではなく、メディアや人間の弱点について同時に描いている。

(1)マスコミによる情報操作の危険性
最初のゾンビ事件の報道映像が、カメラマン本人がネットにアップしたものと、報道番組で使われていたものとで、ゾンビの危険性についての印象が変わるように編集されていた。

(2)事実を映しているようにみえて、報道および全ての記録映像は、主観と切り離せないこと。

(3)カメラを通して事件を見ることによって、人は加速度的に残虐なシーンに慣れてしまうこと

(4)倫理基準が狂ってしまうことで、人間は理性のないゾンビ以上に残虐な行為に走る場合がある。

ゾンビのシーンは他の映画に負けてないけど、なんというか学生同士の口論内容がよそのゾンビ映画より高尚(笑)
普通はどっちに逃げるかとか、感染した人を殺すかどうかとかで口論することが多いけど、監督志望の学生がカメラを手放さないことから口論になったりしていた。

あとはこの映画に限ったことでもないだろうけど、家族とか友達がゾンビになっちゃってそれを殺さなきゃいけないっていうのが、印象に残ってるかな。
おかあちゃん、手!手! ってなった。

映画自体が、実際に現場でまわしていたカメラの映像をつなぎ合わせて作られているという設定なので、多少手ブレ気味だけど酔いやすい私でも大丈夫だった親切設計。
映像だかジャーナリズムだかが専攻の学生たちだったので、件のカメラを手放さない学生のほかにもカメラ持ってる人とかがいたり、監視カメラの映像とかをつないでドキュメンタリー映画っぽくしてあったのも面白かった。

オチはいまいち説教臭かったような気がするけど…。
ゾンビ映画としては結構新しくて面白かったかな。
nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:LivlyIsland

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。