ジョージアの日記/ゆーうつでキラキラな毎日(2008)

原題：Angus, Thongs and Perfect Snogging
監督：グリンダ・チャーダ
出演：ジョージア・グルーム
　　　　アラン・デイヴィス（父親役）

イギリス映画。
主人公は自分がちょいブスなのを気にしていて、親の理解がないことを嘆いてる14歳。
仲良しの女友達と４人でいつもつるんでたところ、イケメン兄弟発見。
イケメンの彼女になるべく奮闘。
というまあどこにでもある等身大の私（笑）なティーンズムービーなんですが。
映画でこんなに腹立ったの久しぶりだわ……
主人公の女の子が色々と痛すぎる。

女友達にひどいこと言ったり、自分に好意もってくれてる男子を当て馬としてイケメンのライブに連れて行ったり、親にひどいこと言ったり、イケメンとのパーフェクトなキスを実現するために他の男子と練習したり、…結果周りすべての人を傷つけて、孤立して当然だろって感じでした。
なのにどんでん返しでホール中を埋め尽くすような人数の友達が誕生日会にきてくれて（しかも、狙ってたイケメンの元彼女…セクシー系…の誕生会は誰も来なかったという演出つき）、人の彼氏を取るなんて！って、壇上のマイクを奪ってもっともな苦情をつけにきたセクシーちゃんのブラパッドを奪って公衆の面前で笑いものにするという。
……確かにセクシーちゃんは結構いじわるして来てるし、誕生日パーティーを主人公と同日にぶつけて、主人公がイケメンを誕生会に呼べないようにしてるんだけど、それはセクシーちゃんの彼氏なんだしまあ当然だよ。
しかもそういういじわるも、彼氏横取りした時点でチャラだろ普通。
なんで公然と辱めて「やった！」とか言っちゃうの。

で、能天気に「あたしには素敵な友達も両親もいて、超いけめんの彼氏もいて幸せ☆」みたいなオチ。
うわああああああーーーー！ってなったわ。
ゆーうつでキラキラとかサブタイトルつけた人間にまで怒りがわくレベルｗｗｗｗｗ
ゆーうつとかむかつく！なんなの！ｗｗｗｗｗｗｗｗｗ

まあ１４歳だしね。
１４歳ってイタい生き物だしね。
そう考えると１４歳の成長物語としては極めて正しいのかもしれないが。
……かもしれないが、セクシーちゃんが可哀想でならない。
あとそんな女やめなよイケメンくん見る目ないよ！！！

ちなみに当て馬にされた男子は結構可愛かったです。
ちょっとヘタレわんこ系で、私はあっちのほうが好みでした。

監督は「ベッカムに恋して」のグリンダ・チャーダ。
本人がインド系イギリス人だからなのか、今回も可愛いインド系の子がジョージアの女友達のひとりとして出てきます。
でもなんか（ジョージアからの）扱い悪かったけど…。
最後はへたれわんこといい感じっぽくしてて安心。

しかし「ベッカムに恋して」も邦題のセンスが悪いんだよな。
あれの原題はBend It Like Beckhamで、直訳するなら「ベッカムみたいに（ボールを）曲げたい」という意味なんですが。なぜ恋してるのか。
しかも（私はサッカー全然わからないのですが）サッカー好きの友人によると、ベッカムってイケメン！みたいな騒がれ方をしていたなかで、ベッカムの曲げる技術に注目しているあたり、主人公の女子はベッカムに恋しているわけではなく、一選手としてベッカムみたいなプレイヤーになりたかったのだろうということ。
それが奇しくも、邦題でねじまげられて「ベッカムかっこいい恋しちゃう！」みたいな甘いタイトルになっているところが皮肉だね、って感じらしいですよ。