パッセンジャーズ(2008)

原題：Passengers
監督：ロドリゴ・ガルシア
出演：アン・ハサウェイ
　　　　パトリック・ウィルソン
　　　　デヴィッド・モース
　　　　クレア・デュヴァル

飛行機事故の生存者５名のセラピーを担当することになったクレア（アン・ハサウェイ）は、患者たちの事故時の話を聞くうちに、航空会社の「パイロットの過失による事故」という主張は間違いなのではないかという疑惑をもち始める。
航空会社の人間から尾行されるようになった患者とクレア。
グループセラピーにひとりずつ現れなくなるなる患者たち。
クレアは、航空会社が口封じをしているのだと確信していた。


色々とあからさまな伏線が張られすぎていて、オチが途中で半分見えてしまうよ…！
まあ普通に、クレアも実は飛行機事故で全員死んでました、消えたように見える患者は成仏しただけでしたということです。少なくともエリックが死んでるのは、他人のボート勝手に動かしてるあたりで確信。
クレアは成仏のためのガイド役の生きてる人かなって思ってたけど死んじゃってた。

飛行機事故の真相に迫る！てきなシリアスな部分の一方でプライベートにまつわる部分にかなりの不条理要素をにじませているので、クライムサスペンスなのかな？って思わせながらも、不条理な部分が引っかかりすぎて、やっぱりこれホラーかもしれない…と気づいてしまう。もうちょっと航空会社サイドの人間にだけ不気味な行動を担当させて、犬とかおばさんとかは普通にしてればよかったのに……と思わなくもない。
でも最初からエリックに「お姉さんに電話しなよ」って言わせてる時点で、びっくりオチは狙ってなかったっていうことなのかな？
確かに、不気味で不条理に見えるおばさんが、実は成仏するのを手伝いに来てくれていた……という、今までの不安と不条理が慈しみに変わるカタルシスはあったので、これはこれで良かったのだと思います。
オチをしっかり理解したうえで、おばさんとかのお芝居をもう一回みたいなと思える作品です。
私は結構すきだな。
まあ、どっかで見たことある感はぬぐえないけど（笑）

アン・ハサウェイは顔のパーツがおおぶりでとても好きです。
黒目がちなところとか、荒木飛呂彦のかく人間みたい。

航空会社のひとは、これどっかで見たことあるんだけど誰だっけー！ってなってたんですが、デヴィッド・モースでした。ザ・ロックで男前全開すぎて、きゃー＞＜　ってなってたんですけど昔……。
そんなデヴィッド・モースを思い出せなかったなんてちょっとショックです。

クレア・デュヴァルは17歳のカルテ(1999)とか、アイデンティティー(2003)なんかでよく見かける女優さんですが、17歳のカルテの印象が強すぎるうえに、なんか見るたび情緒不安定なキャラを演じている気がするので、見ていると不安になります（笑）
一度なんかではつらつとした役やってたの見た気がするんですが何だったんだろう。
それだけ演技が上手いということなのか……。素の彼女をいちどみてみたいです。