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ゾディアック(2007) [サスペンス]

原題:Zodiac
監督:デシッド・フィンチャー
出演:ジェイク・ギレンホール
   ロバート・ダウニー・Jr

あらすじ
連続殺人鬼ゾディアックを追う。

えーと。
えーと、えーと。
セブンでグッジョブだったデヴィッド・フィンチャー監督が、連続殺人鬼ゾディアックを描く!的な期待をしていたんですけれども。
…忘れていた、ヤツはパニック・ルームも監督していたんだった…(控えめな表現)

えーと、つまり。
つまんなかったです(直接的な表現)

ただ延々と、事件を追う人々を描いているだけ。
特に主人公の妄執ともいえるのめりこみっぷりは半端ない。
仕事も家族も何もかも捨てて「ただ、おまえが犯人だという確信をもって目の前に立ってやりたい」という妄執。

ふと「ブラックホーク・ダウン」を思い出した。
延々続く戦闘と緊張。
メッセージ性も吹っ飛ぶほどの”リアル”(もちろん映画なのであくまでもカギカッコつきではあるのだけれど)
「男なら戦え」「君のために死ぬ」なんて日本の戦争映画のチャラいセンチメンタリズムだか戦争賛美的な思想の入る余地のない、停滞と絶望。

……ゾディアックもそういう映画な気がした。
ニーチェは「深淵を覗く時、深淵も君を覗きこんでいる」 と言ったけれど。
闇に魅入れられた主人公は、ゾディアックと次元は違えど同じ穴の狢なのかな。
と思ったりして。

…んで、あまりに意味がわからないのでパンフを立ち読みすると、
フィンチャー監督は、どうやらゾディアックが活発だった時代の小学生だったらしい。

同時代、同じ場所に生きた人たちへの共感…という意味ではフィンチャーの青春映画?だったのかも知れない。
時代も場所も違う私には何も訴えかけるものはなかったのだけれど。


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