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クイルズ(2000) [恋愛・セクシュアリティ]

原題:Quills
監督:フィリップ・カウフマン
出演:ジェフリー・ラッシュ
ケイト・ウィンスレット
ホアキン・フェニックス
マイケル・ケイン

あらすじ
サディストの語源にもなったマルキ・ド・サドの晩年を描いた作品。
悪徳を賛美し精神病院に隔離されたサドと、彼をおとなしくさせるために新しく赴任してきた精神科医の対立、精神病院の理事長の神父、サドに傾倒する洗濯婦の若い娘などの人間関係を描く。


サド侯爵がマゾに見えるという面白い作品でしたwwwww
精神病院に、豪華な家具を入れた特別待遇で隔離されているのですが、こっそり小説の原稿を出版社に届けさせて出版するのはまあ仕方ないにしても、それを注意されたらあからさまに反抗的な態度を取るので、そんなことして上の人怒らせてもいいことないよ…って思いながら見ていました。見ているうちにだんだん、それもしかして怒られたくてやってるの?って感じになってくるので……。
っていうかこれ言っていいのかわかんないですけど、ジェフリー・ラッシュはSかMかでいえばMな容姿だと思うんですよね。
パイレーツオブカリビアンのときのバルボッサとか、めっちゃ可愛いかったし。
しかも「英国王のスピーチ」でコリン・ファースにmy geisha girlって呼ばれてたとかどういうことですか。明らかにかわいこちゃん枠ですよね?違いますか?
マイケル・ケイン様のどえすっぷりが炸裂していたので、どうなんだろうこれ…って思いながら見ておりました。
ということで、キャスティングに問題があったのではないかとちょっと思ってしまうのですが、これはこれで楽しめました。

特に、ケイト・ウィンスレット演じるマドレーヌがとても可愛い。
馬でやってくる出版社の使いの男に言い寄られてちょっとあしらってみたり、ホアキン・フェニックス演じる神父といい感じだったり。

あとは伝言ゲームで小説を伝えるシーンが面白かったです。
どんどん変わっていくけど結局いい感じになっておさまってるのがまたwww

でも一番好きなシーンは、ホアキンとケイトの祭壇のシーンかな。
エロティックでとてもよい(゚∀゚)
…というだけではなくて、悪徳を賛美するサド侯爵が間接的に人を殺し、間接的に神父を堕落させる、という侯爵の影響力、エネルギーみたいなものを感じるので好きです。
侯爵は自分の作品によって、悪が善を支配する瞬間、ある意味では逢魔が時とも呼べる瞬間を創り出したわけで「どんなきれい事を並べても最後には悪が勝つのだ」という彼の信念がまさに体現されたってことですよね。
サド侯爵はそれが原因で拷問のような治療にかけられて、結果死んでしまうわけですが、最後に残り勝ったのは彼の信念だったわけで…。その思想が脈々と続いていくんだろうな、みたいなことを考えたらちょっと高揚しました。
マゾ侯爵とか思っててごめんなさいwww
あっ、そういえば精神科医の幼妻も侯爵の本で目覚めちゃってましたよね。
貞淑な修道院育ちのお嬢様が悪女となって夫を裏切る、っていう意味でも…そうか、侯爵はあの医者にも勝ってるのか。
ほんとに、最後に一人勝ちしたのはサド侯爵だったのですね。

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