スカイライン -征服-(2010)

原題：Skyline
監督：グレッグ・ストラウス
出演： エリック・バルフォー　／ スコッティ・トンプソン

あらすじ
友人の誕生日を祝うため、高層高級マンションに泊まっていたジャロッドとエレインは、不穏な光と物音、揺れで目を覚ます。外を見ると街中に青い光の柱が見える。そのとき、隣の部屋に寝ていた仲間のひとりが光に誘われるように突如消えてしまった。
やがて現れる巨大宇宙船。宇宙人の侵略から、ふたりは生き延びることができるのだろうか。



まず、宇宙人？　宇宙船？　怪物のデザインが無骨で良いです。
ロボットみたいな感じの質感でちょっとマトリックスの怪物っぽいですが……。
怪物がやられると仲間の怪物が近づいてきて、脳みそが入ってるところを開けて入れ替えると生き返るし、触手みたいな腕がちぎれてもくっつきます。
まあとにかく、かなりの不死身感。

多分、このキャラクターデザインとか、特殊効果をやってるときが一番製作者のテンションが上がってたんだろうなー、良かったね幸せな映画撮れて。って生ぬるく思いながら見てました。

エレインは妊娠が発覚したところで、彼氏のジャロッドはそれを聞いて動揺しながら"Shit..." のひとこと。
征服が始まってからも、非常事態とはいえ、そこそこ冷静なエレイン（母は強し）に比べると、右往左往したり方針が決められなかったり結構頼りないジャロッド。それを叱咤激励する、マンションの管理人のおっちゃんがいたりして、ああこれは彼氏が大切なものを守れる男として成長する話になるんだろうなーと予想はつく感じです。

で、必死に逃げ惑うけど敵に先回りされてたり、ピンチを切り抜けたり、まあこのへんはだいたい普通のモンスターパニック映画です。

最終的に追い詰められたふたり。ケガをしているジャロッドを抱きかかえるエレインに、逃げろ！と言うわけですが、エレインは「あなたを置いていけない」と一緒に青い光の中に吸い込まれます。
青い光は、抗いがたい美しい光で魅入られて目が離せない感じのものらしく、手をつないで宙に浮きながらキスをするふたり。
お、ここで終わりかな、こんな救いのないハッピーエンドって斬新だな。

って思ったのですが、まだその先がありました。
母船のなかに転送されたふたり。エレインが気がつくと、宇宙人が集めてきた人間を掴んでは脳みそを抜いて身体のほうは捨てています。脳は機械に入れられて怪物の動力源になるらしい。
このへんの設定もマトリックスに似てますね、人間が資源になる感じが。

倒れている人の合間を這いながらジャロッドを見つけたエレインですが、その瞬間機械がジャロッドを掴んで脳を抜いてしまう。宇宙船の内部から何とかする展開なのかと思いましたが、えっなにこれ予想外(；ﾟ∀ﾟ)
そのあとすぐにエレインも捕まってしまいますが、スキャンした触手がエレインの妊娠に気づき、彼女は別の場所に送られます。
で、送られた先で怪物に絡まれそうになっていたところ、一匹の怪物がエレインを守るように立ちはだかる。
ジャロッド、あなたなの？
って気づくエレイン。
反逆者（ジャロッド）に気づいて動き出す怪物たち。
やばい、面白くなってきた！！！！

……って思ったら15秒後にエンドロール。
えっ、なにこれどうしたらいいのこの昂ぶる気持ちをｗｗｗｗｗｗｗ
続きはどこよｗｗｗｗｗｗｗｗｗ

ということでオチに賛否両論あるかと思いますが、私はかなり好きです、これ。
オチの切れ方も含めて。